事例紹介

修行からの脱却!DXで起きた大革命とは?!

提供:サガ・コア&カッター工業株式会社

1999年に創業したサガ・コア&カッター工業株式会社。社長のお兄様を支えながらも、自分自身の目的・思いを形にする重松さんのエネルギーの根源に迫ります!

兄妹での家業継承

SISC/岩田

サガ・コア&カッター工業はお父様が創業された会社だそうですね。
重松さんはずっと働かれているんですか?

重松さん

一度別の仕事に就いて、家業には入っていませんでした。
ある日兄から「こっちに戻ってくる気はあるか」と電話がかかってきたんです。
施工管理士っていう資格を取るためにちょうど勉強し始めてて、戻る気はあったんですよね。
兄はずっと現場に入って、うちの会社を支えてきましたし、私に「お前は勉強しろ」と言って外の世界も経験させてくれました。
兄への思いもあって、家業に入って現在に至ります!

SISC/岩田

社長である、お兄様とはお仕事でどういうコミュニケーションをとられているんでしょうか。

重松さん

兄との雑談の中でキーワードが色々出てくるんです。
それは次に向かうキーワードなんですよね。兄が発したキーワードを私が拾い集めて、「これだったらあの人が協力してくれそうだな」とか、「たしか〇〇という補助金があると聞いたな」とか組み合わせていって、チームができあがっていくんです。
少し動き始めて、情報が集まった時にもう一度兄と話してみると、「じゃあ、こうしてみたらいいよ」と、自分が思いつかないことを言ってくれるんです。そして方向性が決まって、動いていくという感じです。決まったら動くのも早いです!

兄は私の何十倍も失敗と挑戦と努力をしてきているんです。
だからと言って、私にすぐ答えは教えません。
失敗しても必ずフォローしてくれますし、兄の存在はありがたいです。

SISC/岩田

お兄様のことを尊敬していらっしゃるんですね!
重松さんも経営者としての視点をしっかり持たれていて、会社の方向性・お金のこと・社員さんのことなどしっかり考えていらっしゃいますよね。視野がすごく広くて、会社を包み込んでいるように思います。

サガ・コア&カッターの強みとDXの歩み

SISC/岩田

これまで様々な取り組みをされていらっしゃいますが、DXを進めていく中で、一番よかったことは何ですか?

重松さん

本当に自分がよかったと感じることは、「家族の時間が取れた」ことです。
それまで週6日で仕事していたんです。日曜日しか子供と関わる時間がなく、残業もしていました。子供一人でいっぱいいっぱいだけど、もう一人子供をもちたい!と思った時に、DXがスタートしたんです。
当初はコンサルタントの方に、「重松さんって修行してるんですか?」って言われたくらい自分の手元に色々業務があったんです。
スタートしてからこれはすごい!と思いました。土日祝休みになったんですから!
子供産んでからも今まで何時間もかかっていた仕事が、在宅で30分で済むようになりました。

SISC/岩田

プライベートの時間が持てるのは大きいです!
そして圧倒的な業務時間の短縮!すばらしいです。
最近では、ご自身も現場に出られるようになったそうですね。

重松さん

そうなんです。私自身が現場に出られるようになったことも革命だと思っています。
全く自分で利益を上げれなかったのが、300万の案件をとってくるということは大革命ですよね。
「私が売り上げあげるなんて無理無理」って言ってきましたが、これからは1000万稼ぐ女になろう!と思っています。

SISC/岩田

社内のDXを進め、重松さんご自身が現場に視点とご自身をおいて考えられているんですね。素晴らしいです。
サガ・コア&カッター工業さんは、どういったところが他社さんと違うと思われますか?

重松さん

「従業員が若いこと」がまず挙げられます。従業員の平均年齢が29.6歳と、とても若いのですが、10年選手のベテランばかりです!多分他社さんが簡単に真似することは絶対できません。パワー系の仕事ですし、うちの従業員だって年をとっていきます。この子たちを早く監督に育ててあげなきゃいけないと思っています

他社さんと違うところをやっぱり伸ばしていきたいと思っているので、今後は現場の人材の育成にも力を入れていきたいです!

「仕組みづくり」をして新たなチャレンジへ

SISC/岩田

これまで様々なことにチャンレジされたと思います。

過去の事例記事はこちら▽

その中での気づきを教えていただけますか?

重松さん

多くのチャレンジをして、多くのアイデアを取り入れることで、身軽になりますが、過剰に取り入れるとリソースが足りなくなってしまいます。だからこそ、新しいことに挑戦する際には、同時に古いものを捨てることが重要だと考えています。社長の仕事である見積もり作業も、自分ならそのうちの3つぐらいはできると感じていますが、その際には自分の負荷が増えないように仕組みを整えることが必要です。役職や立場に関係なく、同じクオリティの仕組みを考えることが重要であり、社員が頑張る必要のある仕事やミスが発生するのは、仕組みを整えなかった会社の責任だと考えています。会社が社員に過度な負担をかけているのではなく、仕組みそのものが問題なので、早急に改善する必要があります。ただの仕事の押し付けではなく、効率化が必要であり、必要のないものは捨てて身軽にすることが、売り上げ向上の鍵であると信じています!

SISC/岩田

重松さんがチャレンジをするためにこういうものを捨てたという具体的なものはありますか?

重松さん

私しかできないっていうところを、誰でもできるようにしました!
「属人的なものを誰でもできるように」ですね。
例えば、 「インターネットバンキングってお金のところだから私しか扱えない」って思っていたのですが、そうではなく、権限付与の設定が細かく設定できるんですね。 権限を与えて、最後の決済権は私にするという仕組みに変えました。自分がやってきたところを見直して、ある程度お願いをするようになりました。 
あとは、自分の経験や知識を活かしつつ、外部の協力者を活用し、得意でない分野は得意な人に任せるようにしました。特に財務の面では、以前は母が担当しており、私も詳しくなかったんです。
アクセラレーターに入ってもらい、専門家の助言を受けることで、財務報告の遅れに気付き、改善しました。キャッシュフロー管理や損益計算書の理解も重要であり、これらを見落としていたら、会社の状況を把握できなかっただろうなと思います。

SISC/岩田

コンサルティングや伴走支援などは、受け身になってしまいがちなところもあるのかなと思っていましたが、重松さんは最大限に活用されましたね!

重松さん

最初はコンサルタントさんが来るとなった時はラッキー!と思いました。色々任せていいんだ!と考えていましたが、月1回の打ち合わせを経て、自分たちでできることを考えるようになりました。また、コンサルタントに頼まずに自分たちで解決策を見つけることも大切だと気付きました。アドバイスを受け入れ、若い層にアプローチすることで新たな応募が増えたんです。企業のブランディングやマーケティングは特別な人にしかできないと思っていたが、実際は自分たちでもできることだと理解しました。ブランディングは知名度を高める活動であり、魅力的に見せることが重要だと考えるようになりました!まだまだやっていきたいことがいっぱいです。

SISC/岩田

実際にインスタを見て県外から応募が来て、11月から働いていらっしゃるそうですね!
今後の重松さんの取り組みを私たちも楽しみにしています。
本日はありがとうございました!

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